（PS2）風のクロノア2 世界が望んだ忘れもの・・は良質なアクションで良作ゲームである

前作プレイしたユーザーなら十分満足できる作品です。

取説より

ここは異世界ルーナティア。

ルーナティアにそびえる巨大な塔のなかには「世界を支える鐘」が

納められています。鐘はぜんぶで４つあり、ルーナティアの４つの国にそれぞれ

１つずつまつられ、世界の調停を司っているのです。

しかし、この世界にある異変が起き始めました。幻獣が世にはびこり

悪い気にあてられた巫女たちが病に倒れてしまったのです。

それは５つ目の鐘、どこの国にも属さない「闇の鐘」が生まれようと

しているのが原因らしいのです。

ルーナティアで一番の預言者、バグジはこう言いました。

「泪の海荒れるとき、夢見る黒き旅人が世界を救う。そのリングの力が・・・

リングの力が世界に和をもたらす」と。

ある日のこと。泪の海でクロノアは巫女見習いのロロとポプカに出会いました。

「私はロロ、巫女見習いのロロっていいます」

「このコはポプカ」

「うっす！」

「僕はクロノア」

「クロノア・・・・・！？　夢見る黒き旅人様と同じ名前・・・・・」

「お願いですクロノア様。力をお貸しください」

「えっ、夢見る黒き旅人・・・？力を貸すって？」

さて、夢見る黒き旅人とはどういうことでしょう？

そして。ルーナティアとは？

クロノアには何のことだがさっぱりわかりません。でも、

好奇心が不安を吹き飛ばしてくれますし、ロロ、ポプカの

ように心強い仲間もいます。

クロノアは未知なる世界ルーナティアでロロ、ポプカと一緒に

世界を救うために旅立ちます。

さあ、クロノアの冒険のはじまりです。

ファントマイル語は今作でも健在

前作で使われた「わふぅ」等のファントマイル語は今作でも健在で

実力派声優陣が熱演してくれています。

また、シンプルなアクションも継承されており一度クリアした

ビジョン（ステージ）を何度でもやり直す事ができて残機稼ぎ等が

容易になっています。

ハードがPS2（プレイステーション2）になってから音楽やグラフィックが

大幅にパワーアップしています。

そして風のクロノア２では２Ｐプレイ（ポプカを操作）でクロノアを

サポートする事ができるようになりました。

４つの国について

ルーナティアには

安らぎの国ラ・ラクーシャ

喜びの国ジョイラント

まどいの国ミラ・ミラ

怒りの国ボルクの４つの国が存在します。

良質なアクションゲームではあるが決して難易度が低いという訳ではありません。

序盤から中盤にかけては比較的アクション難易度が低くサクサクっと

物語を進めていくことができるでしょう。

しかし、ここから少しネタバレも含めて書いていきますが

５つめの国（悲しみの国）あたりから難易度がグっと高くなります。

 そして、終盤からラスボスまでの道のりがかなり難しかったです。

アクションの得意な人でも終盤のステージを攻略するのに

かなり苦労するかもしれません。 

一見メルヘンチックでほのぼのとしているがストーリーに深みがある

風のクロノア２ではクロノアのライバルキャラとしてレオリナというキャラ

がいるのですが、クロノアのリングを狙い混沌を引き起こそうとしています。

何故力に執着するのか？といった理由や

ラスボスが何故世界を滅ぼそうとするのか？

そういった点も物語を進めていくことで「なるほどな・・・」と感心させられ

敵キャラでも憎めない部分があります。

主な声優について

クロノア役は前作から引き続き渡辺久美子さん。

「あたしんち」というアニメのおかあさん役で有名ですね。

そしてロロ役の川上ともこさんはAirの神尾観鈴等で知られていますが

残念な事に2011年に亡くなられました。

しかし、キャラクターに命を吹き込んでくれた声優さんの声は

いつまでも不滅です。

前作のような衝撃的なエンディングこそないものの

心温まる感動的なエンディングです。

結論

前作も含めてシナリオ、シンプルなアクション、ゲームバランス、音楽等が

非常にいいのにクロノアシリーズが終わってしまったのか！？という事が

非常に残念です。

できるなら続編ではなくてもいいので（新シリーズとして）開発してもらい

たいですね。最近のゲームは確かにグラフィックやゲームシステムも

素晴らしいものばかりです。でもクロノアシリーズのような

誰にでもとっつきやすいシンプルなアクションで心温まるストーリーの

ゲームもいいものです。

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