(PS2)零 紅い蝶は和風ホラーアドベンチャーゲームとしてシリーズ中、最高傑作である。
プロローグ
取説より
双子の姉妹、澪(みお)と繭(まゆ)は、幼い頃の数年間を過ごした故郷に
やって来た。
二人にとって秘密の場所だったこの沢は、
夏休みが終わるとダムの底に沈んでしまう。
回想にまどろむ澪が、ふと顔を上げると、繭の姿が消えていた。
あたりを見まわす澪が見つけたのは
「紅い蝶」を追って森の奥に入っていく繭の姿だった。
蝶に導かれるように森の中を走る繭。
その後姿が、いつしか白い着物の女性に重なっていく。
繭を追いかける澪は、いつのまにか霧にけぶる山道に一人立っていた。
風に乗って聞こえてくる、悲しげな歌声。
木々の間から垣間見える、灯りの列。
澪は、その祭りの列が集まる場所へと、誘われるように歩み出す。
しかし、鬱蒼とした森がひらけると、
ただ一人、繭が無数の蝶に囲まれて立ちつくしているだけだった。
澪「・・・お姉ちゃん?」
澪の声に。ゆっくりと振り返る繭。
紅い蝶たちが一斉に舞い立つ。
繭「地図から・・・消えた村・・・」
二人の前には、霧に包まれた薄暗い村が広がっていた・・・。
ゲームの舞台
地図から消えた村「皆神村」(みながみむら)
地方の山奥、もうすぐダムに沈む森の中に、
昔あったとされている村。
ある祭りの日を境に村が消えてしまい、深い霧が立ち込める森に
なってしまったという。
いまでも、その森で迷うと神隠しに逢い
この村に誘われると言い伝えられている。
その村には「紅い蝶」が飛び交い、二度と明けることがない
夜が続いている。
ストーリーは前作の約2年後となっているが直接のつながりがないため前作を未プレイでも問題なく楽しめます。
プレイステーション2(PS2)で発売された、零 紅い蝶では序盤は双子の妹である
天倉 澪を操作して姉の繭と同行します。
姉の天倉繭は足を怪我しており、零に対する対抗手段がないため
妹の澪が庇わなければなりません。澪はもちろん繭が死んでもゲームオーバーなので
注意が必要です。また、少しネタバレになりますが繭は霊感が非常に強いため零に
取りつかれやすいです。
一度に複数の怨霊が登場するようになった
一対一だった前作に対して今作から2~3対の怨霊と戦う場面があります。
また前作と比べて比較的難易度が低いので零シリーズが初めての人でも
十分楽しめると思います。
私の感想としてはPS2の零3部作の中で一番難しかったのは零の3作目にあたる
刺青の聲ですね。その次に初代零の1作目で紅い蝶は一番難易度が低く
とても遊びやすかったホラーゲームです。
前作から進化した射影機のシステムについて
前作は敵をサークルにとらえている時間が長いほど威力が高くなりましたが
紅い蝶ではとらえた時間は関係なく怨霊との距離が近いほど威力が上がる
ようになりました。
次にフィルムに装填時間が追加されました。
これは撮影後に各フィルムに応じた装填時間が発生して、装填中は
攻撃ができなくなるので注意が必要です。
低性能のフィルム程、装填時間が長く除霊効果の高い希少なフィルム程
装填時間が短いという特徴があります。(一部を除く)
ここで灰色の07式フィルムについて例を上げますが
07式フィルムは除霊効果がほとんどないため怨霊に大きなダメージを
与える事ができないうえに装填時間も長い為、ボス戦等ではあまり
使いたくないフィルムですが枚数に制限がないため
地縛霊や浮遊零等の撮影や、除霊効果の高いフィルムを節約する為に
弱い怨霊等はこのフィルムを使うのも一つの手段です。
賛否両論のエンディングについて
結末は必ずしもハッピーエンドではない・・・。
ホラー映画等でこのパターンはよくありました。
全て終わったと思ったら最後に・・・っていうあのパターンです。
完全なネタバレになってしまうので未プレイの方は是非プレイして
エンディングを見てください。
ある意味泣けます。
また、名作である紅い蝶のエンディングで使用された天野月子さんの蝶というBGMが
このゲームのエンディングに最高にマッチしていて
心から切なさや澪の悲しみが痛い程よく分かる素晴らしい曲です。
世間ではハッピーエンドがないからという点で不満の声もありますが
私は逆にこの救われないエンディングだからこそ前作を上回る
最高傑作になったんだと思っています。
ホラーアドベンチャーゲームは好きだけど
PS2(プレイステーション2)のゲームは古いからな~と思っている
未プレイの人にこそ零シリーズは遊んでもらいたいゲームです。
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